不幸続きだと思っていたら自ら苦労を買って出ていた話
拝啓、お元気ですか？
どうして人は苦労するのだろう？幸もあれば不幸もある、人生生きていれば結局は幸も不幸も半々なんて言うけれど…。
それでも不幸が続いた時には「なぜ私にはこんな試練ばかりが与えられるの？」と思わず神様を恨んでしまったり。心が折れそうな時は他人に責任転嫁したくなるものです。自分にこんな試練ばかりあるのは神様は不公平だと。
魔の８年間をサクッと紹介
私は2010年から2017年にかけて、次から次へと不幸な事が続き、その時はさすがにその試練の多さに心が折れそうになりました。
2010年、乳がん発症
2011年、脳梗塞による実母の急死
2012年、恋人のアルコール依存症
2013年、半ば責任感から結婚、流されてシンガポールへ移住
2014年、夫のアルコール依存症再発、夫は仕事せず、金銭的に窮する
2015年、離婚を決意するも夫のアルコール依存症がひどくなり看病漬け
2016年、夫が自殺未遂、緊急帰国、離婚成立
2017年、一人で帰国、乳がん再発、良き人に出会い再婚
とまあ、ざっと挙げるとこんな感じで様々なライフイベントが度重なって忙しいのなんの。幸せなこともあるけど不幸なこともいっぱいの８年間でした。心折れそうになりながらも、それでも前を向いて、めげずに頑張っていました。
試練続きなのは自分に対するセルフイメージに問題があった！
問題に気づいたのは、「本当の自分に出会えば、病気は消えていく」の著者、梯谷先生のWEBセミナーを受講した時でした。前回、ブログにも登場した「なぜかうまくいく人のすごい無意識」の著者でもあります。
この先生が「自分への言葉がけ、自分へのセルフイメージが無意識に病気や不幸を招いているケースがある」と仰っていたのです。自分へのセルフイメージ…気になったのでじっくり考えてみました。私は自分にどんなイメージを持っているのだろう？と。
私のイメージ…私のイメージ…私のイメージ…何か不幸を引き寄せるようなイメージなんて持っているかな？…あっ！！！！
ハッとしました。
私が自分に持っているセルフイメージ、それは「前向きで、笑顔を忘れず、どんな逆境でも乗り越えていく強い自分」だったのです。そして周囲の人も私にそんなイメージを持っていました。「あなたのことだからきっと前向きに乗り越えていけるはず」そんな風に言われたこと２度や３度ではありません。
私は自分の人生にどんな逆境にも負けずに乗り越えていくストーリーを描いていたのです。しかもそれを美化して。逆境を前向きに乗り越える強い自分の姿を美化して。だからこんなに試練が続くのだ…目から鱗が剥がれ落ちた瞬間でした。
自分を悲劇のヒロインに仕立てるのはやーめた！
でも、こういう人って結構いるような気がします。自分を悲劇のヒロインに仕立ててしまう症候群と言いましょうか。
私の友人にもいます。なぜか不幸な出来事が多く、苦労人で、「私は大丈夫」とどんどん逞しくなっている友人が。「不幸は買ってでもしろ」を地で行き、半ば武勇伝のように自分の経験を語る。そして「だからそれぐらい大丈夫！頑張れ！強くなれ！」と。彼女の話を聞いていると、自分も強くなれるような気がするし、まだまだ自分の悩みなんて大したことない、なんて気にもなったりします。
しかし…目から鱗が落ちた私は「そんなに強くならなくていいから、もう苦労はしたくない！」と思ったのです。
強くなくていい。前向きでなくていい。美しくなくていい。こんな次から次へと試練がやってくる人生はもう嫌だ。そう思った私は心の中でこう決意しました。
もう苦労人はやめる！
この決意があってからというものの、武勇伝的な逆境を乗り越える人生ストーリーを自分に思い描くことがなくなりました。いいのです。強くならなくて。前向きじゃなくて。そんなことより心穏やかに毎日を楽しく過ごす”普通のささやかな人生”がいい。そうセルフイメージを変えたら、あんなに嵐のように続いた試練が減って、普通の穏やかな日常に変わったような気がします。それこそ「あーこの緑茶美味しい！」とつぶやくような日々に。
私は、自分のセルフイメージを逆境を乗り越える前向きでたくましいヒロインにしていました。病気や離婚など次から次に襲ってくる試練は、もしかするとこの無意識のセルフイメージが引き寄せていたのかもしれません。引き寄せの法則って本当にあると思いますから…気づけてよかった！
あなたは大丈夫ですか？セルフイメージ
この経験があって以来、セルフイメージの重要性を伝えるようにしています。あなたは大丈夫ですか？自分のセルフイメージ。もう一度確認してみて、もし、自ら不幸を引き寄せるようなセルフイメージを持っているとしたら、さっさと手放しましょう。無意識でもダメですよ。私みたいに悲劇のヒロインをイメージしたら。あなたの人生に不幸物語などいらないのですから。
今日はそんな話が伝えたくて。
